* フリースタイルカヤック | 高久 瞳

2023年世界選手権報告 2023年10月9日〜14日に、アメリカジョージア州コロンバスで行われた世界選手権大会へ行ってきました。
まず今回の旅は1ヶ月半の慣れない海外で、一度も体調を崩す事なく帰ってこれただけで長期遠征としては大成功の旅でした。
さらに同行してくれた若手選手からも刺激をもらい、現地で新しく友達になってくれた選手ともすごく仲良くなれたり、他国の選手の親切に心打たれることの連続で毎日泣きそうだったり、地元企業でお勤めの日本人の方々にも応援してもらえて色々助けていただいたり、チームジャパンの選手間サポートも今まで以上に目に見える形で一丸となれたり、どんな時も見守ってくださる皆様の熱い気持ちもビシバシ届いて、本当に貴重な滞在となりました。
実際には絶望的なウェーブの難しさに加えて、ボート盗難や水不足など予期せぬトラブルが重なり、精神的に追い込まれる状況に直面していました。そんな混乱の中で新艇購入を決断できた事が転機となったように思います。
満足に練習できない不安な日々でもモチベーションを上げられた事もありますが、一か八かでほぼ初乗りのボートで試合に挑む事が何よりエキサイティングでした。
新艇の特性を掴むほど練習ができずに本番が訪れてしまい、乗りこなせない中でも得意技エアスクリューの調子が上がったことで、今まで以上に試合を楽しむ事が出来て嬉しかったです。
最初は予選からクォーターに進むのも難しく感じるほどの手強さで、決勝なんて夢のまた夢に感じていました。
渇水すぎてほとんど放水がないので満足に練習もできず、ベストを尽くしたとして果たしてどこまでやれるのか疑問でしたが…新艇に望みを託して決勝に進むことを目標にしていました。
なのでファイナルの場でエアスクリューが打てて最終順位で4位につけた事は、結果として最高の成績だったと思っています。
日毎にどんどん状況が変わり何度となく究極の選択を迫られる局面が続く中、その都度迷いながら選んだ道が正解だったのかどうか分かりませんが、最終日の決勝5人に残れたときの幸福感が答えだったような気がします。
ここまで混乱した状況の中で挑んだワールドは初めてでしたが、何が何でも楽しむ方向に舵を切ったことで我ながら大健闘の結果が出せて、ビッグウェーブでエアスクリューが飛べた最高の世界選手権だったと言えます!
一緒に盛り上がって下さって、写真や動画の思い出を共有してもらえたり、通訳を頼らせてもらったり、数えきれないたくさんの有難すぎるサポートや、激アツな励ましに心までガッツリ響く応援が届いて、何より力になりました。
個人種目だけど一人じゃないんだと今まで以上に絆を感じる貴重な体験をさせてもらった全ての関係者の皆様へ、ただただ語り尽くせない感謝しかありません。
「楽しい」のその先を教えていただき、ありがとうございました!!!


2023 ICFcanoefreestyleアメリカ世界選手権予選オーロラビジョン


2023 ICF canoefreestyle世界選手権予選390ポイントライド


2023 ICF canoefreestyle世界選手権クォーターファイナルオーロラビジョン


2023 ICF canoefreestyle世界選手権ファイナル348.33ポイントライド


2023 ICF canoefreestyle世界選手権 写真


2023 ICF canoefreestyle世界選手権 写真


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* Result 過去の戦績

2014フリースタイル ワールドカップ総合優勝。女子K-1種目において第1位。史上初の金メダル獲得。
2019年 フリースタイル世界選手権優勝。女子K-1種目において第1位。史上初の金メダル獲得。

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