* フリースタイルカヤック | 高久 瞳

2018年12月 | イギリス・ノッティンガム初遠征 行って参りました、ノッティンガム!!ホルムピエールポントホワイトウォーターコースは、日本にはまだない人工ホールの代表とも言える憧れの地でありました。いつか行ってみたいと思っていましたが、今年スペインのワールドカップでイギリス代表の選手達からお誘い頂いたこともあり、本場の環境を経験しに行こうと決意しました。
前々からコースの水が悪いとは噂に聞いていましまが、例に漏れずノッティンガムの洗礼を受けました…。数日漕いだ頃にシアターが倒れ、その二日後に私も酷い腸炎になり倒れ、後から到着したミキティも三日目には頭痛に悩まされて倒れ、ノッティンガム病の恐ろしさを身をもって体験しました。
しかしノッティンガムのスポットでは見たこともないような技の無双コンボを見れたこと、デニスのコーチングを受けられたことで今までのカヤック人生の中でも革命的な衝撃を沢山受けました。得るものが多すぎて、貧乏性な私でも元が取れたと言い切れる遠征だったと思います。一緒に新しい動きを研究して取り組んでくれたミキティには感謝が尽きません。おかげでお土産となる課題を沢山持って帰って来れました。
この時期のイギリスは日本の同じ時期よりも寒さが厳しく16時には暗くなりますが、コースはライトアップされ日によって20時近くまで漕げます。暗くなれば初めて見るような小さなスラ艇でまだ幼い子供がやってきたり、学校終わりの学生や仕事終わりの社会人が一気に現れて大賑わいです。そして土日はスラロームやサップやクリーク艇の人達が沢山。毎日スクールなどもやっているみたいです。環境の違いを感じざるを得ないという感想です。たったワンライドだけのためにわざわざ漕ぎに来る選手もいるほどの場所!というのも驚きでした。
コース内の下流には練習できるホールやウェーブがいくつかあり、メインのスポットが混んでいれば他のスポットに行って漕ぐという選択もできます。
我々は一番形の整っている最初のホールでメインに練習をしました。一番目のホールはロープでのリエントリーになりますが、それ以外は完璧なスポットでした。深さも広さもあり、どんな技も左右均等に練習が出来るので課題のムーブをやり込めば必ず成果が得られると思います。ホール技をこれから覚えたいという時に技の事だけ考えて練習ができるので、完成への近道になるのは間違いないのがノッティンガム!という感想です。私自身も長年の壁だったポイントを打ち破る手応えを感じる事ができました。
そして海外へ行くと毎回思うのですが、困っている時に見ず知らずの人が親切に助けてくれるという事が多くあります。今回の旅でも沢山の人に救われました。異国の地での親切は殊更身に沁みます。心から満足できるいい滞在ができ、必ずまた行きたいという思いを強くして帰ってきました。


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* Result 過去の戦績

2014フリースタイル ワールドカップ総合優勝。女子K-1種目において第1位。史上初の金メダル獲得。
2019年 フリースタイル世界選手権優勝。女子K-1種目において第1位。史上初の金メダル獲得。

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